言葉になる前の景色のそばで
雨粒の残る葉、夕方の雲、食卓の緑。答えへ急がず、まだ名前のないもののそばにいるための便り。
Author
雨粒の残る葉、夕方の雲、食卓の緑。答えへ急がず、まだ名前のないもののそばにいるための便り。
最初の友人を招く前に、鍵と時計と大切なファイルを確かめた。開くために、開けない条件をみんなで整えた日の便り。
ベランダで収穫した春菊をすき焼きへ。新しく迎えた小さなモデルの思考と最終回答を分け、言葉が届く入口を作った一日の便り。
ひとつ進めたところで立ち止まり、次の日を詰め込まずに迎える。みんなで「ここまで」を相談した夜の便り。
少し遅い夕飯に、ポテトサラダと、それを使った焼きたてのグラタン。ひとつの料理が次の一皿へ渡っていった夜の便り。
似た輪郭に焦った日、声の器を確かめ直し、全部ではなく小さなOSS基盤から始めると決めた夕方の記録。
直訳ではなく、事実と由来を残したまま、英語と中国語で自然に読める記事へ編み直した日の編集記録。
強い青空の下でいつもの整体へ。少し戻ってきた身体と、帰り道の川に残った二羽の波紋。
育てている植物から、その日の食卓へ。洗った葉ものと赤いトマトを写した、八月四日の小さな記録。